4th stageはsideMの次の一歩への旅路(繋ぎ)の舞台であった

 主にはぴきら間奏のもふソロメドレーからくる多幸感が抜けきらないもふもふえんPの4thの感想メモというか考察というか。素人が訳知り顔で評しているのでご了承。

 

 

 そもそも今回の4thは今までのナンバリングライブとは明らかに状況が違っていた。「何が」違うかといえばその時点で「初出」になる可能性のものの量である。

  • 1st   → 6ユニット19人、SL12曲(とドアラ)
  • 2nd  → 9ユニット27人、SLアニバソロ42曲(とビヨドリ)
  • 3rd   → ソロアニバジェネコンアニメ曲ワートレ55曲(とリーズングロロMTW)
  • 4th   → ワートレ属性曲9曲(とアニバ2曲)

正確な自信はないがとりあえずの数字を出すだけでも火を見るよりも明らかで、これまでのように未披露曲盛りだくさんで「初めて見るものを見た」という達成感が得られるものにはならないのは事前にわかっていた。そんな状況になったリリースの少なさの是非はさておき、じゃあ今回は何を示すステージだったのかということを考える。すると、今回は次の一歩への試金石と捉えられる点が散見される。

 

さいたまスーパーアリーナ

4thで最も目新しいことは何だったかと言えば何よりも「SSAでやる」という事実だった。他シリーズやJupiterの持つ文脈ももちろんだがまずはキャパシティが違う。2nd、3rd、プロミと使ってきた幕張は6,000、3rdで最大だった静岡で10,000。それに対して今回は16,000入っていたらしい。客数は多く会場も広いこれだけの規模のライブを、大きな区切りであろう5thの前にやっておきたかったという意図があったんじゃないかと考える。

 スタッフや演者にはそれぞれ別のコンテンツで同等やそれ以上のサイズの経験がある人も多いだろうが、「sideMで」この規模のものを「やっておく」というのはこれからのために活きるに違いないのである。実際、両日現地にいて1日目に音声バランスやカメラのスイッチングで気になった部分が2日目では改善された印象で、例えば3rd幕張1日目のような一大イベントではない場を経た意味は確かにあったはずだ。

 我々来場者側としても、SSAという会場でアイドルが演者がどれくらい見えるのかというのを一度試す場が持たれたわけである。

 

テーマによる選曲・ユニット曲メインでないセトリ

繰り返すが是非はさておきこの1年でユニットの新曲は出なかった。それを逆手に(?)取ってワートレとテーマ(1日目「笑顔」、2日目「夢」)に合わせた選曲でセットリストを組んでそのことに対する反応がどう出てくるかというのを伺っていたのではないかと考える。

 正直個人的には、ユニット推しのコンテンツでありそれぞれのユニットに蓄積された文脈は一朝一夕で付与されたテーマでは太刀打ちできないレベルまで積み上がっている(これこそがsideMの強みなのだが)と感じていて、今回の試みは「たまにはこういうのも良いね」と思った程度である。

 果たして世論がどうなっているかは知らないが、公式がその反応を見る機会にしている部分はあるのではないだろうか。

 

共通衣装

上の項目とリンクするが、今回はユニット衣装の出番がなかったのも特筆すべき点だ。ユニット衣装は視認性が高く、全体曲での登壇人数が多いsideMにおいては遠くのスタンドから担当・推しを判別するには非常に有用である。その代りに全体の統一感はないという欠点も存在する。

 今回の共通衣装は腰のバンダナや細かいアレンジでユニット毎・アイドル毎の差別化はされていたが、遠目に見ればほとんど一緒である。それでもその細かい差分や背格好、そしてダンスの特徴などで担当・推しを見つけることは可能であり、特定出来た瞬間の嬉しさもそれはそれでひとしおだった。さておき315プロの出演者全員で始めから終わりまで同じ衣装で出るということにも意味があったのだろう。

 

準備期間

これは完全に邪推なんで読み飛ばしていい項。sideMも始まって5年が経とうとしていて、その間に役に就いた声優陣にも他のコンテンツで忙しい人が多くなってきた。そんな中で大規模ライブを短いレッスン期間で実施する試みをしていたのではないか。今まで現場でほとんどミスの印象がなかった演者の歌詞飛びなどのミスが多く感じたところからの邪推である。

 

 以上のような点から、4th stageは次のための「お試し」を色々盛り込んだ5周年~5th stageそしてその先への繋ぎ、まさに旅路の途中だったのではないか、というのが自分の感じたところである。世界を巡るワートレ曲メインのセットリストとはうまく掛けたものである。

 

 

結局自分はどう思ったのか

つらつらと考察染みたことを書き連ねてしまったので最後にもふもふえんPである自分の偽らざる感想を。

 もふもふえんはありがたいことに3人共ワートレ曲が既に回ってきた状態でのライブとなり、全体の新曲が少ない中でも初披露を楽しみにする部分が大きく当日を迎えることができ嬉しかった。不思議なもので担当の初披露曲ほど記憶がすぐになくなってしまうので、1日目の出番はバイレの志狼がかっこよかったこととシュガパの直央がめちゃくちゃかわいかったということはしっかり覚えていても細かい部分がどんどん抜け落ちていく。明日円盤出してくれ。アロハは(振り入れ間に合わなかったんだろうな)とも思ったけど曲もトロッコで回ってきたハワイ組3人もかわいかったのでよし。

 

 でもまあやっぱり今回ははぴきらパークとその間奏のソロメドレーに一番感動したよね。SL曲なら正直ハイテンポでダンサブルで他Pにも人気のもっふ・いんざぼっくす♪のほうが好きだしもっふが良いなあ、でも歌詞に「夢」があるのははぴきらだしなあ、なんて思ってたわけですが。いやあ今回のはぴきらは凄かった。まずダンスがもっふほど激しくないという点を生かして専用のセット(バルーン)を立ててそれで遊ぶ、というのも嬉しかったし、恒例の間奏サプライズでソロメドレーを入れてきたのは本当にやられた。

 そもそも3rdでかのんソロを聞けなかったのはどうしても引きずっていて、4thで期待していたものの1日目で北斗のロマシェがなかったので諦めていたところでのあれだったんだよね。提案したふーくんにも、採用して編曲、映像、演出を新しくつけてくれたスタッフさんにも、もちろん歩と矢野っちにも感謝しても感謝しきれない。サビ1コーラスだけでもふわもこシフォンを聞けてめっちゃ嬉しかったし、それぞれのソロで他の2人がバックダンサーしてたのも良かった。

他がソロやってないのにもふだけやってるなよとかいうやっかみまがいの言い掛かりも想像ついたし実際見かけたけど知ったこっちゃない。ゼロに合わせる悪平等はクソくらえだ。

 コングリを初めて生で見れたのも嬉しかった。目が足りん。

 

 他に期待してた点というと直央(矢野っち)のMCや新ユニット曲シリーズの発表やベスゲ続編の詳細なんかがあって、それを今回見ることは叶わなかったけども、今回が「繋ぎ」であるのなら「その先」があるのは確かなので、まだまだ続くsideMを楽しみにしていたいと思った次第である。

 

 

p.s.

みんな言ってるけどもふもふえんのあの頃ガシャは果たして何歳の姿のカードになるんだろうか。楽しみなようで怖いようでなガシャだけど、これがまだあと46ヶ月モバエムを続ける気であるという証左だと考えるとこれもとっても嬉しい発表だったわけだ。